大切なことはリスティングが教えてくれるかもな。
代理店のリスティングプランナーって、すごく大変なのかもって今さら思う。
うちの会社に限るところもあるけど・・・
・プランニングであり、アカウントのマネージャーでもある
キーワードや広告文を作る工程はプランニングだけど、アカウントを作る工程は、マネジメントに似てる。
どのキーワードにするか?どんな広告とリンク先にするか?
そして誰(ターゲティング)に見せるか?
ここらへんは、プランナーとしての素養が必要。
コンテキスト(いつ、どこで、なにで、誰に、どんな方法で)を踏まえたユーザーとのコミュニケーション設計が立案できるか、にかかってくる。
どうグルーピングするか?どうキャンペーン構成を立てるか?
予算配分はどうするか?
ここらへんは、マネジメントスキルになるんじゃないかな。
プランナーが設計したユニットを、全体にどう配置していくか。リスク管理(除外、マッチタイプ、予算)しつつ、パフォーマンスやターゲット、目的に応じたグルーピングを行う。
現在では、マーケティング施策全体の中でリスティングをどう使うか、という思考も求められているので、他施策との兼ね合いやパーチェスファネルでの位置づけも視野に入れた設計と管理が必要。
・セールスであり、ディレクター
代理店なので、顧客のビジネスモデルを理解し、パフォーマンスを上げることが大切。特にリスティングで求められるのはダイレクトレスポンス。さらに施策の幅や方向性は、顧客の制約条件に依存する。
どこまで掘り下げるか?いつまでにやるべきか?
これらを踏まえ、社内の各所(クリエイティブユニット、オペレーションユニット)への指示を出す。各パートの進捗を管理し、顧客との調整を行う。
こうしたディレクター的立ち回りも求められる。
そして、フィー制である以上、予算を獲得することが自社への売上貢献につながる。
顧客に対する提案によって、予算を獲得することも重要。
達成状況がよければ、増額の提案をする。悪ければ、代替案を提案する。新しいプロダクトが登場すれば、スピーディに価値を提案する。
こうしたセールス活動も、とても重要な要素になってくる。
個人的に、一芸に秀でた人は多いけど、バランスよく全てを意識できてる人ってすごく少ないと思う。
セールスが得意な人間は、顧客とのコミュニケーションでうまいこと立ち回ってしまう。実際、アカウントはぐちゃぐちゃ。
プランニングが得意な職人タイプは、顧客にうまく伝えきれていないケースが多い。「まだやりきれてないんじゃない?」と勘繰られ、正当な評価を得られない。
ディレクションが苦手な人間は、社内リソースや媒体、ベンダーからのサポートを十分に得られず、手持ちのコマが少ない。当然、広告のパフォーマンスも凡庸なものになる。
アカウントマネジメントは、けっこう重要。せっかくいい施策でも、予算配分やリスクマネジメントが悪く、パフォーマンスが最大化できないケースは多い。
いいプレイヤーがいいマネージャーになるとは限らない。
だけど、プレイヤーのときにこういった視座をもって取り組めれば、リスティングで一流のプランナー(コンサルタントともゆうか)は、優秀なビジネスマンになりうるんじゃないかなー。